メニュー選びは冒険だ！定番からは抜け出せない！

｢いつもの！｣

定番とは、いつでもどこにでもあり、誰もが当たり前にしている事柄。

｢いつもの！｣で通じるお店で、いつものメニューを頼む定番。私は性格上なのか、いつものが決まってしまうと、なかなか冒険できなくなります。

お店選びに悩むと、悩むことに疲れていつものお店。いつものお店にやって来て、メニューに悩む、メニューに悩み疲れてやっぱりいつものメニュー。なかなか定番から抜け出せない性格なのです。

しかし、いつものを注文さえしていれば、何も問題なく何も心配なく美味しいものを食べれます。

そんな定番ばかりを繰り返す私にも極稀に、冒険をしてみたくなる時があるのです。いつものお店では無いお店に行くと、自動的にメニューもいつものでは無くなりますが、そこはさらに冒険をして、今まで食べたことも無いようなメニューを注文するのです。当たり外れはその時の運次第。

何をそんなに大袈裟なと、いつも友人などには言われますが、私はみなさんとは違う決定的な欠点があります。極度の野菜嫌いなのです。野菜嫌いの一言でしか表せないくらいの野菜嫌いです。１つ１つ嫌いなものをあげるとキリがありません。

１度、フランス料理のコースを食べに行ったところ、前菜から食べたくなく、魚料理や肉料理にかかっていたソースが野菜仕立てで食べれず、店員さんに｢お口にあいませんか？｣と聞かれるほど失礼な事をしてしまいました。

そんな経験から、どのような料理でどのような食材が使われているのかを知っている料理しか食べられなくなりました。むしろ、注文してはいけないと思うようになりました。ますます定番から離れられなくなっていきます。

そんな定番しか頼めない、頼んではいけない私に、再び冒険の気持ちが芽生えてしまったのです。お店選びまでは、いつもの中華料理店に入ったのですが、いつものとは言わず、メニューの物色を始めたのです。時々芽生える冒険気分でいつものお店に入ると、そんな時に限って、店員さんから｢いつもの？｣と聞かれ、即答で｢いつもの！｣と答えてしまい冒険気分が終わります。しかし、今回は店員さんから｢いつもの？｣と聞かれても、気合いを入れて断ったのでした。

悩んだ末の鶏チリ丼とラーメンのセット

そして、悩んだ挙げ句に、いつものメニューから脱出し、食べたことの無いメニューへと、冒険に出たのでした。しかし、今回の冒険はランチのセットメニューの丼物をいつものと変えるだけなので、ラーメンは安心の定番です。そんな定番のラーメンの安心感を見方につけて、鶏チリ丼なるメニューを選択しました。
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鶏チリ丼、鶏は大好物、チリ？、チリという文字で想像するのは、ピリッと辛い的な唐辛子系を想像していました。ピリッと辛い鶏を乗せた丼で旨そう！と期待してメニューが到着する前から冒険の勝利を確信していました。

そして、その勝利の確信は、敗北の事実へと変わってしまったのでした。

運ばれてきた鶏チリ丼なる丼物には、よりにもよって、ピーマンが入っていたのです！賽の目に刻まれたピーマンに玉ねぎ、人参、鶏肉までも同じサイズの賽の目で刻まれており、嫌いな野菜達を鶏肉で中和させることもできないのです。そして、一番の衝撃は、鶏チリ丼のトロっとした餡掛けが、お酢だったのです。ピリッと辛い唐辛子系では無く、ピリッと辛いお酢だったのです。

極度の野菜嫌いとしか書いていませんでしたが、お酢も嫌いなのです。

これが某有名なゲーム◯◯◯◯クエストなら会心の一撃で１発ゲームオーバーです。

さらに追い討ちをかける性格上の問題、定番のお店なので残してはならないという使命感。定番ラーメンの見方をもってしても、かなりの苦戦を強いられました。
お酢の餡掛けを口に入れた時の鼻に抜けるすっぱい風味、ピーマンの青臭い風味、玉ねぎと人参のザクザクした食感、定番ラーメンも鶏肉も力不足でした。そして、追い討ちをかけるキャベツとレタスのサラダ。

定番のいつものお店のランチタイムで、疲労困憊となってしまい、逃げるように帰ったのでした。

もう定番から冒険はしません。
定番は麻婆豆腐丼とラーメンのセット。
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